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病院

原因不明の難病に挑む医療

薬とストレス低減で寛解も

ナース

下痢や腹痛を繰り返す病気としては、慢性腸炎や過敏性腸症候群などが知られています。慢性腸炎は急性腸炎の症状が慢性化したものです。過敏性腸症候群は自律神経の乱れやストレスに原因があると言われています。これとは別に大腸粘膜に潰瘍が発生し、慢性的な下痢や粘血便を特徴とする病気があります。それは全国で10万人以上の人が悩まされている潰瘍性大腸炎です。この病気を完全に治すのは難しいため、指定難病として国の医療費助成制度の対象になっています。ある程度の重症度が認められた場合や、高額医療の必要性がある場合に助成金を受けられるのです。潰瘍性大腸炎の助成金対象となる高度な治療は、国の指定医療機関で受けることができます。治療は薬物療法を中心として白血球除去療法が行われる場合もあり、免疫機能の暴走をいかに抑えていくかが鍵となります。発症にはストレスも関わっていると考えられます。そのため誘引となるストレスの低減に努め、生活を規則正しくすることで薬の効果がさらに増します。そうやって寛解を得ている患者さんも少なくありません。良い医師と出会ったことで、潰瘍性大腸炎を患いながら総理大臣にまでなった人がいるのです。

大腸コントロールする治療

潰瘍性大腸炎の原因ははっきりしていません。免疫系の異常で大腸粘膜が自身の白血球に攻撃され、潰瘍が発生するという説が有力です。細菌が発症に関与しているという説もあります。原因に関する定説が確立していないために難病と指定されている面もあるのです。潰瘍性大腸炎の寛解状態を維持していくために、大腸をコントロールする治療の有効性も判明しています。近年では潰瘍性大腸炎に効果の高い薬が日本でも認可されました。この薬は大腸に入ってから効力を発揮するため、他の薬と比べて症状を抑える力が強いと言われています。副作用もありますので専門医の指示に従って慎重に服用する必要はありますが、この薬の登場で潰瘍性大腸炎の治療も楽になりました。こうした薬は粘膜の炎症を鎮めるための対症療法ですが、免疫抑制薬は積極的に症状発生を防ぎます。人工透析と同じ装置を使って実施する白血球除去療法も免疫抑制治療の1つです。同じような積極的治療法という点では、一部の病院で治験が行われているATM療法も注目すべき動きです。これは潰瘍性大腸炎の原因が細菌にあるという説に基づいた除菌療法で、将来はこの方法が主流となる可能性もあります。